会社で使っているPCですが、965+ICH8搭載のAsus P5B(P5B Deluxeではない)にWindows Vistaをインストールしています。
BTOで組み立てたため、届いた時にはAHCIではなくIDEとして設定されていましたので、AHCIに切り替えてみました。
OSインストール時にドライバを追加する方法で説明されているサイトが多かったのですが、再インストールなしで変更できましたので、方法をメモしておきます。
Windows Vistaでしか試していませんが、XPでも同じ方法でいけるような感じです。
でも、ICH8ってAHCIサポートしてないような記事が多いんですが、なぜ使えるんだろう…?AHCIもJMiconとは別にICH8用と思われる設定項目があるし、実際ICH8Rのドライバを入れてちゃんと動いてますし。ちょっと謎。
実際の手順は以下の通り。
1,ICH8R用のAHCIドライバを用意
Asus P5BのCD(青いやつ)にも入っていますし、FDDがあるならintelからF6セットアップ用のドライバを落としてくるといいかと思います。
CDの中のドライバを使う場合、確か ¥driver¥chipset¥intel¥dos¥632 というフォルダに入っていたはず。
インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャー用 32 ビット フロッピー設定ユーティリティー [F6FLPY32.EXE]
※チップセットによっては最新のドライバでないと正常に動作しない場合があるようですので、リンク先を変更しました。
上記リンクを開き、『ユーティリティ、ツール、サンプル』の項目から『インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャー用 32 ビット フロッピー設定ユーティリティー』を選択してダウンロードしてください。[2008/03/08追記]
なお、Windows用のマトリクス・ストレージ・マネージャーはICH8ではインストールできないので、上記の方法でドライバを用意する必要があります。
2,ICH8用にファイルを書き換え
上記のドライバに含まれている、2つのファイルを書き換えます。
詳しい方法はモンちゃん寄ってって!(
http://gold.ap.teacup.com/fzf00640/)に貴重な情報が載っていますので、そちらをご参照ください。
iaahci.infに以下の内容を追加(赤文字の部分を追加)
[ControlFlags]
ExcludeFromSelect=PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106
[INTEL_HDC]
; ICR8
%PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106.DeviceDesc% = iaStor_Inst, PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106
[INTEL_HDC.ntamd64]
; ICH8
%PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106.DeviceDesc% = iaStor_Inst, PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106
[Strings]
PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106.DeviceDesc = "Intel(R) ICH8 SATA AHCI Controller"
TxtSetup.OEMに以下の内容を追加(赤文字の部分を追加)
[scsi]
iaAHCI_ICH8 = "Intel(R) ICH8 SATA AHCI Controller (Desktop ICH8)"
[Files.scsi.iaAHCI_ICH8]
driver = disk1, iaStor.sys, iaStor
inf = disk1, iaAHCI.inf
catalog = disk1, iaAHCI.cat
[HardwareIds.scsi.iaAHCI_ICH8]
id = "PCI¥VEN_8086&DEV_2824&CC_0106","iaStor"
3,ドライバの変更
ICH8のIDEコントローラを上記2で作ったドライバに変更します。
[スタートメニュー]→[設定]→[コントロールパネル]とたどり、システムのプロパティを開きます。デバイスマネージャーの中に、IDE ATA/ATAPIコントローラーという項目があるので(WindowsXPの場合はちょっと違うかも)、その中にあるICH8のIDEドライバのプロパティを開き、ドライバの更新を選択します。
ドライバを更新する際に、IDE用のドライバではありませんので一覧には出てきません。ドライバを指定して、マニュアルでインストールします。途中「このハードウェア用のドライバではないが…」と聞かれますが、強制的にインストールしてください。
4,再起動&BIOS設定変更
ドライバ更新後、再起動するように指示されますので、再起動をします。
このタイミングで、BIOSのIDEモードをAHCIに変更してください。
問題なくOSが起動すればAHCIに変更されているはずです。
最近ではNCQをサポートするHDDも増えましたので、AHCIに対応しているのであれば、使ってみてはいかがでしょうか(NCQなどのSerial ATA 2.5の機能はIDE互換のStandard IDEモードでは無効になります)。
ちなみに、AHCIに設定する際には、HDDも3Gbpsに設定した方がいいかと思います。
http://akiba.ascii24.com/akiba/column/t-shirei/2006/07/01/663082-001.html
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2007/11/29追記
簡単に作業できるように、iaachi.infとTxtSetup.OEMの該当箇所を書き換えたファイルを作ってみましたので、お試しください。
方法は、intelのサイトからF6セットアップ用のドライバファイルをダウンロードし、下記リンクのzipファイルに入っている2つのファイルを上書きすればOKのはずです。
P35用のドライバを元に、ICH8とICH9の設定を追加しているので、ICH8、ICH9のどちらでも使えるかと思います。
※ドライバのインストールで不具合が生じても、当方では一切責任を負いかねます。自己責任にてお願いいたします。
ICH8/ICH9用設定ファイル
AHCI化に成功した方は、これから試そうと思っている方の参考になるかと思いますので、どのマザーボードで動いたかコメント欄に記入していただけるとありがたいです。
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2008/3/8追記
このエントリーのタイトルだと、どうも記事の内容がわかりにくいような気がしたので、タイトルを「Vistaインストール済みのAsus P5B(ICH8)でAHCIを試す」から変更しました。
Asus P5Bにて、WindowsXP環境で同様の方法でAHCI化をトライしてみましたが、問題なくOKでしたので併せてご報告します。
なお、Windows Vistaの場合、上記の方法よりもMicrosoftが公開している方法の方が無難かと思います。
http://support.microsoft.com/kb/922976/ja