Windows Vistaがどうも安定しない(大量のファイルをコピーしようとするとExplorerが応答しなくなったり…)上にマザーボードの挙動が怪しく、メイン環境をWindows Vistaに変えてから2回目の再セットアップをする羽目に。RAID環境が壊れた(MBが怪しい?)ために、メールやMy Documentsフォルダのファイルがごっそりなくなったりと、泣くに泣けない状態でしたが、古いドキュメント類についてはすでに使うこともなく、思ったよりも被害が少なかったように思います。
結局Windows Vistaだけでは安定しないため、現在はWindows Vista+Windows XPという構成で使っています。
検証用&実験環境ということで、Virtual PC 2007にWindows2000 Professionalを入れてみました。
Core2 Duoは仮想化技術であるVMに対応していますので、Virtual PCでもハードウェア仮想化の項目にチェックボックスが出現します。そこで、ハードウェア仮想化ON/OFFでパフォーマンスに差が出るのかも含めて検証してみました。
使ったベンチマークソフトは、HDBENCH3.3。古いベンチマークソフトですが、手軽に調べるのには結構いい感じ。ただし、ビデオ周りについては解像度によって大幅に差が出るために測定はしていません。
まずは、メイン環境であるWindows XPでの測定結果です。ハードウェア構成は以下の通り。
Core2 Duo 3.4GHz、DDR2-945MHz(CL5)、WD Raptor74GD×2(RAID0)
ALL:113513
CPU-Integer:490411
CPU-Float:322501
Memory-Read:259788
Memory-Write:135627
Memory-ReadWrite:266956
HDD-Read:96331
HDD-Write:100687
HDD-CopyDrive:13625
次に、Virtual PC 2007+Windows 2000 Pro環境(VT有効)で測定してみました。
メモリは512MBの割り当てとなっています。
ALL:62756
CPU-Integer:241643
CPU-Float:159171
Memory-Read:128140
Memory-Write:126451
Memory-ReadWrite:247680
HDD-Read:48668
HDD-Write:42070
HDD-CopyDrive:9923
…どうりでVirtual PCにインストールしたOSがサクサク動く訳です。Pentium4 3GHzでもIntegerが90000強、Floatが120000程度ですから、圧倒的。CoreDuo 2.66GHzとほぼ同程度のCPUスコアとなっています。
最後に、VTを無効にして測定してみました。
ALL:62319
CPU-Integer:241091
CPU-Float:158421
Memory-Read:128293
Memory-Write:126195
Memory-ReadWrite:247475
HDD-Read:54093
HDD-Write:39612
HDD-CopyDrive:4897
ほとんどの項目が誤差ですが、HDDのCopyDriveのみ倍近い差が出ています。数回測定して同様の結果でしたので、数値は正しいかと思いますが、これがVTの有無に起因するかは不明です。
なんかHDBENCHのDisk周りって結構差が出ますからね。
それにしても、仮想環境でこれだけサクサク動く時代になったのが驚きです。
これだけの速度が出れば、仮想環境をいくつも切り替えて使うことも十分考えられそうです。
AppleがDOS/Vで動くMacOSを単体で売ってくれれば、仕事も非常に楽になりそうなのですが…