HPの激安サーバ、ProLiant ML115ですが、パソコンとして使うレベルにするのにどれくらいの出費が必要か考えてみました。
・メモリ
すさまじく安くなっていますので、増設するのであれば標準の512MBに追加するよりも、1GBのモジュールを2枚買った方がいいかと思います。もう1枚512MBのモジュールを買ってもいいのですが、デュアルチャンネルで使うのであれば同じメモリが推奨となりますし、標準のメモリはECC対応のものなので高額です。
WindowsXPであれば512MBあればそれなりに快適ですので、とりあえず追加無しでもいいかと思います。
・ビデオカード
ML115は、オンボードのビデオ機能がパソコンとしては実用に耐えないレベルであるため(サーバのCUIレベルであれば十分かと思います)、ビデオカードの増設は必須となります。
ML115の電源ユニットにはビデオカード用の6ピンコネクタがありませんので、別途電源ユニットからの電力供給を必要とするビデオカードを使う場合には、変換ケーブルの購入が必要となります。また、370W電源ですので、ハイエンドビデオカードは電源の許容量を超えてしまう可能性があります。
個人的にはエントリー〜ミドルクラスのカード(10,000円未満程度)がバランスも取れていてお勧めです。
・光学ドライブ
搭載している光学ドライブはCD-ROMとなりますので、DVD-Rなどの記録型DVDドライブなどに換装したほうが使い勝手はいいかと思います。もっとも、サブマシンとして使う、あるいはCD-ROMで十分という場合にはそのままでもかまいません。
HPのカスタマイズでDVD-Rドライブにするよりも、別途購入した方が安いのでオススメです。
・OS
OSレスモデルですので、別途OSが必要です。Windows XP、Windows Vista共にサポート外ですが問題なく使用できます。
OSはDSP版(ハードウェアと一体で売られているもの)の方が遙かに割安です。FDDのように安価なパーツとの組み合わせも選べますが、不要なパーツを買ってもしょうがないですので、記録型DVDドライブとのセットなどがいいかと思います。
・ファンコントローラー
サーバーは信頼性第一ですので、冷却のために強力なファンがついています。このままではかなり騒々しいので、ファンコントローラーはあった方が良さそうな感じです。
HP ProLiant ML115:15,750円
PCI-Express X16用ビデオカード:7,000円
Windows Vista HomePremium DSP版+記録型DVDドライブ:22,000円
15,750円+7,000円+22,000円=44,750円
これにメモリ増設、CPUをAthlonX2に換装…などをしていると、それなりの金額になってしまいます。送料を考えると5万円程度でしょうか。
やはり、ML115を新規で購入してカスタマイズして普通に使うよりは、余っているパーツなりOSなりを使って組む、あるいは自作の入門や自作に興味があっていじってみたい…等の方がいいのかもしれません。
話は変わりますが、先日会社用のPCを購入したのですが、ツクモでeMachinesのJ4472が59,800円(!)で売っていたので即買いしてしまいました。
Athlon X2 5600+にメモリ1GB、記録型DVDドライブにHDD320GB、Windows Vista Home Premiumが入ってこの値段はML115以上のコストパフォーマンスじゃないかと思います。
ML115にパーツを追加して同等のスペックにしたとしても、この値段では収まらないのではないかと…それにしても安くなりましたねぇ。